
2025年8月7日の記録的豪雨から1年余り。野鶴亭が運営する「数寄の宿 野鶴亭(すきのやど やかくてい)」は、全館休館と段階的な復旧を経て、2025年12月25日に本館客室から一部営業を再開し、2026年4月に離れを含む営業体制で本格再開を迎えた。
現在は全14室(うち離れ5室)のうち、改装中の離れ「斉心庵」を除く13室で営業しており、再開後初めて迎える秋の宿泊予約を公式サイトで受け付けている。
休館から本格再開までで通った3つの節目
2025年8月7日、鹿児島県霧島市を襲った記録的豪雨により、野鶴亭は全館休館を余儀なくされた。その後、安全の確認と復旧を重ね、同年12月25日に本館客室から一部営業を再開。
2026年4月、離れを含む営業体制で本格再開を迎え、現在は全14室のうち13室で営業している。
再開にあたり目指したのは、被災前の姿へただ戻すことではなく、この宿で大切にしてきた静けさ、季節の移ろい、客室・温泉・料理がつくる余白をあらためて整えることだった。
5つの離れ・日当山温泉の湯・野鶴亭流懐石が魅力
野鶴亭では主に3つの時間を過ごせる。

1つ目は、庭の奥に佇む5つの離れ。斉心庵、閑閑庵、無二庵、秋成庵、紫雲庵。趣の異なる5室の離れは、それぞれが独立した数寄屋の空間だ。庭の音や光を身近に感じながら、日常から距離を置く滞在を過ごせる。

2つ目は、ほどけるような日当山温泉の湯。鹿児島県内でも長い歴史を持つ日当山温泉郷。その湯を、庭と空の気配を感じる湯処で楽しめる。旅の緊張がゆっくりとほどけていくような時間を届ける。

そして3つ目は、余韻まで味わう野鶴亭流懐石。旅亭として、野鶴亭流懐石料理を通して、人々の記憶に静かに残る「間・呼吸・余韻」を大切にした食事を届ける。

料理の要は「出汁」だ。天然の真昆布、鹿児島・枕崎の本枯節、鹿児島県内各地で水揚げされた魚介と向き合い、丁寧に引いた一番出汁。穏やかな甘みと香りが、料理の余韻として静かに残ることを目指している。
鹿児島で育まれた肉・野菜・味噌を軸に、全国各地から届く旬の食材を織り交ぜ、その月に最もふさわしい献立を仕立てる。
鮮度や状態、作り手の思いに敬意を払い、この宿で過ごす食の時間が、日本の風土を巡る小さな旅となることを同社は願っている。
令和8年熊本地震の影響と現在の改装状況
令和8年熊本地震による野鶴亭および霧島エリアへの被害はなく、通常どおり営業している。同館は鹿児島空港から車で約12分。空路にて、全国各地から訪れることができる。
9月14日(月)時点、2026年4月の本格再開後も、よりよい滞在環境を整えるため、一部客室・設備の改装を進めている。
現在、離れ「斉心庵」は客室改装中のため、予約を受け付けてはいない。完成後の予約再開は、公式サイト等で案内がある。
またサウナ・貸切風呂は改装工事中のため、利用できない。改装完了後、公式サイト等で案内がある。
以下は、宿からのメッセージ。
「豪雨による休館を経て、再びお客様をお迎えできることを、心よりありがたく感じております。支えてくださった地域の皆様、復旧に力を貸してくださった皆様への感謝を胸に、野鶴亭らしい静かな時間を一日一日丁寧にお届けしてまいります。」
「数寄の宿 野鶴亭」の再開を応援しよう。
■数寄の宿 野鶴亭
住所:鹿児島県霧島市隼人町東郷1-8
公式サイト:https://yakakutei.com
宿泊プラン・空室を確認:https://reserve.489ban.net/client/yakakutei/0/plan
(佐藤 ひより)